魔法のフライパンは、メイド・イン・ジャパン。
日本の技術に魅かれた海外からの旅行者にも、人気のお土産にもなっています。
ものづくりの魂がこめられた、製造工程を紹介します。
魔法のフライパンは鋳物製です。
まず原料の鉄を溶かすところからはじめます。強力な電磁石で原料の鉄をつり上げます。
つり上げた原料を、鉄を溶かす炉に投入します。
高温の炉の中で溶かされた鉄の温度は1300℃!!
鉄の溶け具合を確認します。
溶けた鉄の中に炭の粉を入れます。
この炭がフライパンの中に適度に分布することにより遠赤外線効果を生みます。
焦げ付きにくく、料理を美味しくする「魔法のフライパン」の重要なポイントとなります。
炭の粉からキラキラした火花が散るようになればいよいよ炉から鉄を取り出します。
そこへ不純物を取るための粉を加えます。
これを入れないとフライパンが割れたり、穴が空いたりする原因になります。
不純物が固まってきたら取り除きます。熱く危険な作業ですが、これも手作業です。
鋳型を多数積み重ね、ボルトで締めて準備をします。
鋳型に溶けた鉄を流し込みます。製品の出来映えを決める難しい作業で、大変緊張する一瞬です。
鋳型に流し込まれたあとはゆっくり時間を掛けて冷やします。
時間を掛けて冷やすことが精密なフライパンづくりのポイントです。
いよいよ鋳型を木槌で割って取り出します。この段階ではくすんだ色でバリもある状態です。
ひとつ一つ手作業で入念に磨きをかけます。この作業が終わると銀色に輝くフライパンとなっています。
黒色の塗料を吹き付け、390℃に暖めたオーブンで焼き付けます。コンベアーでオーブンから出てくると「魔法のフライパン」の誕生です。
※食品塗装は食品用塗装として国の認可を受けているものを使用しており、人体へはまったく影響ございません。
(食品衛生法・食品、添加物等の規格基準に適合)
ご家庭では400℃以上でのご使用は絶対におやめください